2026/06/09解決事例
事例⑸:遺産分割調停(兄弟間の使途不明金・不動産をめぐる争い)
林間国際法律事務所がこれまでに携わった案件の実績・事例の一部を紹介します。
今後も随時、様々な分野の事件や裁判の解決事例をご紹介する予定です。
l 分野
相続・遺産分割
l 相談内容
親が亡くなった後、兄弟から遺産分割調停を申し立てられたご依頼者からのご相談です。相手方は、被相続人の生前の預貯金管理について多額の「使途不明金」が存在するとして、ご依頼者の相続分を大幅に減額するよう求めてきました。遺産には不動産も含まれており、その分割方法も争点となっていました。
l 対応と解決結果
相手方申立てに対する代理人として家庭裁判所での遺産分割調停に対応しました。数年にわたり複数回の調停期日を重ねましたが、「相手方が主張する使途不明金は介護費用等に充てたものであり証拠で説明できる」というシンプルな方針を一貫して維持しました。最終的に、不動産は双方で共有して一定期間内に協力して売却する、預貯金・現金はご依頼者が取得する代わりに相手方へ代償金を支払う、という内容で調停が成立し、全ての遺産紛争が一括解決しました。
l 弁護士コメント
遺産分割では、被相続人の生前出金を「使途不明金」として問題にするケースが少なくありません。本件は、長年にわたり親の介護を担ってきたご依頼者が、費用の大部分を証拠で丁寧に説明できる状態でご相談にいらしたことが、早期解決への大きな力となりました。調停の場では「相手方のペースに乗らず、シンプルな主張を貫く」という当初の方針を最後まで堅持したことが、複雑になりがちな遺産分割を最終的に一括解決へと導いた要因だったと考えています。遺産をめぐる紛争は長期化しやすいからこそ、早い段階で方針を明確にして臨むことが重要です。

