解決事例

2026/09/09解決事例

事例⑾:【債権回収】親が貸したお金を相続したが返ってこない——交渉で回収、公正証書で将来も備える

林間国際法律事務所がこれまでに携わった案件の実績・事例の一部を紹介します。
今後も随時、様々な分野の事件や裁判の解決事例をご紹介する予定です。

 l 分野

債権回収

 l 相談内容

亡くなった親族が生前に複数回にわたり第三者に貸し付けた貸金について、相続人であるご依頼者が返還を求めたいとのご相談です。相手方は複数名おり、いずれも任意の返済に応じていませんでした。また、相手方側にも代理人弁護士が就いており、代理人間での交渉が必要な状況でした。

 l 対応と解決結果

当事務所がご依頼者の代理人として、相手方代理人との書面交渉を進めました。複数の貸付について、相続による債権取得の経緯を整理した上で請求額を明確化し、相手方の支払能力等も踏まえながら解決金額・返済方法について協議を重ねました。最終的に、相手方が解決金の支払義務を認める内容の公正証書(強制執行認諾文言付き)を作成し、分割払いの形で合意が成立しました。公正証書には、期限の利益喪失条項・遅延損害金条項も盛り込み、将来の不払いに備えた内容としています。

 l 弁護士コメント

「親が貸したお金を返してほしいが、相手が応じない」というご相談は少なくありません。特に、貸付が複数回・複数名にわたる場合、債権の整理から始める必要があり、相続した債権であれば相続関係の確認も必要になります。本件では、相手方にも代理人弁護士が就いていたことで、書面を通じた丁寧な交渉が可能となり、訴訟に至ることなく合意を実現できました。また、単に合意するだけでなく、強制執行認諾文言付きの公正証書にまとめることで、万一の不払い時にも即座に強制執行できる状態を確保しました。「相手が話し合いに応じてくれるなら、訴訟は避けたい」という場合でも、合意内容を法的に担保する工夫が重要です。

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